遺伝子量生物学研究室、佐々木研へようこそ!

研究概要

 ゲノムには生命の設計図がコードされています。ゲノム情報は、通常、厳密に維持されていますが、がん細胞では、遺伝子のコピー数が増加するようなゲノム変化が頻繁に起こります。遺伝子のコピー数増加というと染色体上で起こると考えられがちですが、遺伝子領域が染色体外で環状化し、この環状DNAが蓄積することによっても起こります。驚くべきことに、約4割ものがん細胞が、ecDNAと呼ばれる巨大な環状DNAをもっており、がんの発症や進行だけでなく抗がん剤への耐性獲得に寄与すると考えられています。私の研究室では

  「ecDNAはどのような分子メカニズムで生成され、維持されるのか?」

  「ecDNAがどのようにしてがん化を誘発するのか?」

について解明することを目指しています。また、正常細胞や他の生物においてもecDNA以外の環状DNAが観察されていることから、環状DNAは生命活動に必須なシステムを担っているのではないかと考えています。そこで、これらの環状DNAについても研究を行い、「環状DNA生物学」を創成することを目指しています。詳しい研究内容については、研究内容をご覧ください。


大学院生とポスドクを募集中

 一緒に研究に取り組んでいただける大学院生とポスドクを募集しています。当研究室では、総合研究大学院大学・遺伝学コース(https://www.nig.ac.jp/nig/ja/phd-program/main-page-top/main-page)の学生を受け入れています。ポスドクについても、国立遺伝学研究所博士研究員や日本学術振興会特別研究員も歓迎しています。興味を持っていただける方は佐々木までご連絡ください。


ラボおよびPIについて 

教員インタビューが公開されました。興味のある方はこちらへ。


2024月4月20日遺伝研大学院一日体験会が行われます。興味のあるかたは、ぜひご参加ください。
詳しくはこちらへ。

遺伝研では定期的に体験入学を受け付けています。ご興味のある方はご連絡ください。

誰にでもわかるラボの研究紹介動画です。
こちらのページから研究活動の紹介動画をクリックしてご覧ください。


お知らせ

2024.11.28
第47回 日本分子生物学会で東大定量研のKristian Jeppsonさんと東大定量研の深谷雄志さんがオーガナイズされた「高次ゲノム構造を介した遺伝子発現の動的制御」のワークショップで佐々木が口頭発表をさせていただきました。
2024.11.18
福岡で行われた国際シンポジウムThe 12th 3R+3C International Symposiumで佐々木が口頭発表を行いました。
2024.09.04
日本遺伝学会 第96回大会 in 高知で佐々木がワークショップ「染色体の大規模な構造変化の分子メカニズムと細胞応答機構の解明」を企画し、口頭発表を行いました。
2024.03.11
佐々木ががん研究振興財団 がん研究助成金に採択されました。
2023.10.31
第96回 日本生化学会大会で九大の高橋達郎さんとシンポジウム「DNA二重鎖切断損傷に応答するゲノム維持システム」を開催し、佐々木が口頭発表を行いました。